おっさん提督の艦これ日誌

艦これメインで、趣味を綴る日誌

改ニ複数は楽しみだけど・・・

最近は「チラシの裏」ばかりの更新でしたが、たまには別の記事を・・・ と言っても、艦これしかないんですけどねw(オイッ!) あ、因みになんですけど、「チラシの裏」で書いているものは 某サイトにて投稿(未完)していたものを、所々加筆及び修正している ものとなっています。 ですので、決して盗作・無断転載ではありませんので、あしからず。 さて、タイトルにも書きましたが、運営さんの告知で 改ニの予告が来て…

おっさん提督のチラシの裏⑮

~forget me not~ 15.【交わり始めた運命】 今から20年程前の事。 それまで深海棲艦からの攻勢に、なすすべなく敗走を続けていた人類の前に 艦娘という存在が現れた。 深海棲艦と同等の力を持つ艦娘たちの力を借り、徐々に制海権を取り戻しつつあった頃、まだ戦火が届いていないとある小さな漁村付近に、傷ついた1体の深海棲艦が 流れ着いた。 辛うじて生きてはいるものの意識はなく、そのまま放って…

おっさん提督のチラシの裏⑭

~forget me not~ 14.【時任の過去】 人にはそれぞれ、他人に言えない事や知られたくない、触れて欲しくない事が 一つや二つあってもおかしくはない。 先程時雨が話してくれた内容は、本来ならば『触れて欲しくない』部分であっただろう。 好意などは無くとも、心の奥底では信用していた…いや、 信用しようとしていた者から裏切られ、結果として姉妹艦が行方不明になったのだ。 にも拘らず、出会ってか…

おっさん提督のチラシの裏⑬

~forget me not~ 13.【裏切り】 『……ここは、どこだろう。』 暗く、そして寒い。   ただ周りに何も無い所で、一人立っている事だけはわかる。   『僕はここで何をしているんだろう……?』 分からない。   少しだけ歩いてみる。 地上でも海上でもなく、体がふわふわ浮いているような、何か変な感じ。   更に歩いてみる。 今度は目の前に明かりが見えた。 一つ、二つ、三つ……いや、とに…

おっさん提督のチラシの裏⑫

~forget me not~ 12.【苦い記憶】 敵戦闘機の襲来から、もうどれくらい経っただろうか。 駆逐艦だけの編成にも拘らず、時雨以下5名の艦娘たちは大きな損傷も無く 奮闘していた。 しかし直掩機もいないこの状況下では、形勢不利は否めず、次第に押され始める。 「かなりの数を落としたと思うけど……もう指が疲れてきたよ~。」 「無駄口叩く余裕があるなぁ、まだまだ行けるって証拠じゃね。 頑張りん…

おっさん提督のチラシの裏⑪

~forget me not~ 11.【開戦】 鎮守府近海にて行った戦闘から数日、深海棲艦の活動は活発の一路を辿っており 奇しくも、時雨が可能性の一つとして報告した事が現実味を帯びてきていた。 それに合わせて、鎮守府内においても遠征・哨戒だけでなく、工廠も 慌しく稼動していた。 「ふぅ……少しは落ち着いてきたかなぁ。でもうちに夕張がいてくれて助かったよ。 流石にこの量をひとりで捌くのはちょ~っと…

おっさん提督のチラシの裏⑩

~forget me not~ 10.【不穏】 昨日の戦闘があった翌日、時雨・浦風・電の三人は、詳細を報告する為、 提督室へ向かい、部屋の前まで来たものの、中々入れずにいた。 結果的に全員が無事帰還は出来たが、自身の独断で損傷を受けた為 時雨は、何かしらの叱責を受けるだろうと思っていたからだ。 「はぁ……。」 「なーにを深い溜息をついとるのよ。自業自得じゃろうに。」 「まぁ、そうなんだけどさ。」…

おっさん提督のチラシの裏⑨

~forget me not~ 9.【苛立ち】 春雨の思いがけない告白を聞いてから数日、特に大きな戦闘も無く 比較的穏やかな日々が続いていた。   この日時雨は、浦風・電の二名と共に近海の哨戒任務にあたっていた。 「んっ~……穏やかな海じゃねぇ。 まぁ、たまにはこがいな日があってもええねぇ。」 「私もそう思うのです。出来れば平和が一番なのです。」 「二人とも、今は任務中だよ。私語もほどほどにね。…

おっさん提督のチラシの裏⑧

~forget me not~ 8.【姉妹艦】 ~第二会議室内~   谷崎から演習の日程及び参加するメンバーを聞いた翌日、 時任は艦隊のメンバー全員を集合させ、内容の説明を行っていた。   「という訳で、二日後に谷崎提督率いる艦隊と演習を行うことになった。 まだこちらのメンバーは決めていないけど、選ばれたメンバーは 持てる力を存分に発揮して欲しいと思っている。」 相手方のメンバーを見せたとき、萎…

おっさん提督のチラシの裏⑦

~forget me not~ 7.【埋められない隙間】 ~提督室内~ 「時任一道大尉、只今到着致しました。」 「入りたまえ。」   入室の許可を貰い、部屋へ入ると谷崎と扶桑、それに2人の女性が並んでいた。 「おぉ、待ってたぞ。ん?時雨は一緒じゃないのか?」 「え、えぇ、今は外しております。」 そうばつが悪そうに答える時任を見て、意地悪そうに谷崎がいじり始める。 「なんだなんだ?もう夫婦喧嘩か?…